結城紬の着物です。結城紬の証紙には、本場(結）と石毛（紬）のマークの二種類ありますが、どちらの証紙も付いていませんので品名や産地は不明です。石毛は 本場と異なり原料は手つむぎ糸ではないようですが、真綿からつむぐ糸を使用するため、本場に近い風合いを味わうことのできる結城紬といわれています。そのためプロの方でも商標が無ければ見分ける事は難しくて、できないようです。結城紬は真綿から糸をとり、撚らない糸（無撚糸）の織物です。糸作りの作業で撚糸（より糸）を使わず、繊維をまとめただけの糸を使用するのは、結城紬だけということで、USBマイクロスコープで糸の撚りを写しています。（写真 14～17枚目）（写真16，17枚目は、写真12枚目の黒の地空き部分の無撚糸の拡大図になります。USBマイクロスコープ顕微鏡で拡大して写しています）糸を撚っていないので、真綿を着ているような着心地と好評です。結城紬の反物の巾は案外短いものが多く、ネットのCopilotで反物の巾は何cm位か尋ねてみました。回答は以下の通りです。「結城紬の反物の巾は、通常約38センチメートルです。これは、一般的な着物の反物の巾と同じくらいです」と返信がありましたので、一応38cm巾ということで、この着物の亀甲数を10分の一の3,8cmで数えてみました。この着物の亀甲数は80亀甲のようです。（写真13枚目）胴裏は羽二重の白。八掛は紬用両駒の深みのある真っ赤な紅色の紅の八塩（くれないのやしお）の無地を使用しています。表裏と正絹です。寸法（単位㎝）身丈（背）159裄66　袖巾33,5　袖丈49　後巾30　前巾23胴裏の背と袖裏に所々汚れがあります。（写真３~9 枚目）シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。撮影に使用しました八寸帯等は今回の出品物ではありません。カテゴリー:ファッション>>>レディース>>>着物・浴衣